こんにちは。
浜松市・豊橋市の
パーソナルトレーニング・コンディショニング専門店
S-pace【エスペース】です。
今回のコラムは『糖尿病と免疫力の関係』についてです。
糖尿病患者の方は、免疫力が落ちやすい傾向にあります。
すなわち、それは感染症にかかりやすくなります。
ここで、重要なのが運動を継続的にに行うことです。
運動は血糖値を下げるだけでなく、高血圧、脂質異常症の改善に有効です。
筋肉や骨を丈夫にし、心肺機能も高め、さらにはメンタルヘルスにも良い効果をもたらします。
このような効果が体の免疫システムを強化し、感染症のリスクを減らす効果があります。
興味のある方は、ぜひ、このままお読み下さい。
糖尿病と免疫力の関係について
糖尿病患者の方は、よく免疫が落ちて、感染症にかかりやすいなどと言われていますが。
なぜ、糖尿病患者の方は免疫力が落ちるのでしょうか?
そもそも免疫とは、ウイルスなど病原体が体内に侵入したときに、それらに抵抗して体を守る仕組み、能力のことを指します。
免疫機能についてはとても複雑なので、詳しい説明は省略させて頂きますが、
糖尿病患者さんの免疫力が低下する原因は下記になります
高血糖による免疫力の低下
血糖値が高いと病原体を殺そうとする白血球の働きが悪くなり、病原体に対する抗体の能力が落ちることが大きな原因と考えられます。
糖尿病による合併症
例えば、糖尿病患者に起こりやすい、動脈硬化が進行すると、末梢組織に血流が十分に行き渡らなくなり、傷が治りにくくなります。
この状態を免疫力が落ちている状態です。
また糖尿病腎症にかかった場合は、腎機能障害そのものが免疫を低下させます。
糖尿病患者の方が感染症にかかりやすくなるリスクは、糖尿病患者ではない方と比べて、感染症全体で約1.2倍、特に皮膚、軟部組織感染症は約1.7倍、結核の発症リスクは約3倍上昇すると報告されています。
上記のように糖尿病患者さんは感染症にかかりやすい、重症化しやすいと言われますが、普段から血糖コントロールを良好な状態に保てていれば、これらのリスクは大幅に軽減できます。
さらに、糖尿病患者の方が特に気をつけたい、感染症について正しい知識をつけ、普段から感染予防、重症化予防をすることは非常に大切なことです。
かかりやすい感染症とは?
尿路感染症、呼吸器感染症、胆道感染症、皮膚の感染症、歯周病などにかかりやすく、
糖尿病でない方と比べて重度の感染症を起こしやすいと言われます。
また、免疫が弱いと体のまれな部位に感染を起こすことがあります(悪性外耳道炎、気腫性腎盂腎炎、腎膿瘍など)。
特に血糖コントロールが悪い方は、細菌や真菌に抵抗する力が弱くなるので、重症化しやすいと言われています。
下記では、糖尿病の方がかかりやすい感染症について説明致します。
尿路感染症(にょうろかんせんしょう)
尿路感染症は頻度が一番多く、膀胱炎、急性腎盂腎炎がその代表です。
膀胱炎は、糖尿病の男性では約5%、女性では約10%にみられ、糖尿病でない方と比べると尿に細菌が混じっている割合が2~5倍であると言われています。
尿路感染症では、頻尿・残尿感・高熱・寒気の症状がみられることがあります。
これらの症状がある場合は、早めに受診しましょう。
呼吸器感染症(こきゅうきかんせんしょう)
肺の感染症にもかかりやすく、たとえば肺炎、肺膿瘍などがあります。
糖尿病の方は結核にかかる割合も高いと言われており、結核と診断がついた方の約15%が糖尿病患者という報告もあります。
皮膚の感染症
糖尿病の神経障害により感覚が鈍くなったり、血管障害で血流が滞り、からだの隅々に栄養が行き渡らなくなったりすると、皮膚組織の感染症になる可能性があります。
糖尿病では、皮膚が乾燥する場合があり、痒みによる引っ掻き傷から感染することがあります。
また、陰部や爪、趾間のカンジダ症や、足白癬(水虫)になりやすいと言われています。
足底や下腿に痛みを伴わない水疱や血疱ができることもあります。
これらは糖尿病水疱症といって、破裂して感染してしまうと、糖尿病壊疽に発展しやすくなります。
このように、糖尿病の方は足の感染症にかかりやすいので、フットケアが大切です。
歯周病
口のなかの病気にも糖尿病は深く関わります。
歯周病は、細菌の感染による歯周組織の慢性的な炎症であり、糖尿病では重症化しやすいと言われます。
歯周病では、歯肉が腫れ出血しやすくなり、進行すると歯茎が下がって、歯が長くなったようにみえます。
歯周ポケットが深くなると、血や膿が出てくることもあり、最終的には歯が抜ける場合もあります。
歯周病が重症であると血糖値も悪くなり、逆に歯周病治療によって、慢性炎症がよくなると、血糖値はよくなると言われています。
免疫力をつけるには、運動と食事が重要!!
なぜ、運動が免疫力をつけるにはよいのでしょうか?
糖尿病患者の方は、健康的な食事と運動習慣を身につけることで、血糖値のコントロールが可能になり、感染症にかかる可能性も半分以下になるといわれています。
また、血糖値を下げる薬を予防的に飲むよりも運動を続けたほうが効果的といわれています。
実際の運動の効果としては、筋肉でぶどう糖や脂肪の利用が増加し、食後の血糖上昇が改善される。
インスリンの働きがよくなって、血糖コントロールがよくなる。
血液中の中性脂肪が少なくなり、HDL(善玉)コレステロールが多くなる、さらに血圧が高い人では、血圧が下がる効果があります
血糖を下げる効果的な運動
ウォーキング
持久力や筋力が高いと生活習慣病の発症リスクが低くなることが明らかになっています。
持久力や筋力を向上させるには、筋肉や骨格を意識して体を連動させ、しっかり動かすようにするとよいでしょう。
最初は普段どおりに歩き、背筋をのばすことやひじを後ろに引くことを意識してみましょう。慣れてきたら少し速く歩いてみます。
筋力の向上には、階段や坂道を歩くことが効果的です。
心臓や肺の機能が向上して持久力が高まり、消費エネルギーが増えて内蔵脂肪がたまりにくくなり、生活習慣病の予防につながります。
どんな食事方法が免疫力を上げるのでしょうか?
野菜はたっぷり食べましょう!
低エネルギーでビタミン、ミネラル、食物繊維が豊富なので、肥満防止につながります。
食事は規則正しく、時間をかけて食べよう
朝食を抜いたり、食事時間が不規則だったり、寝る前3時間の間に食べるのはよくありません。
ゆっくりよく噛んで食べることで、食べ過ぎを防ぐことができます。
甘いものや油っぽいものは食べ過ぎない
太りやすい食品なので、食べ過ぎに気をつけましょう。
大勢で大皿から食べると、どのくらい食べたかわかりづらいため、たくさん食べてしまいがちです。
GI値の低い食品を選びましょう
食後に血糖値を上げる度合いやスピードは食品によって異なり、それを数字で表したものを「GI値」(グリセミック・インデックス、血糖上昇指数)といいます。
同じカロリー、同じ糖質量でもGI値が高い食品ほど食後血糖値が上がりやすく、GI値の低い食品ほど食後血糖値が上がりにくいといわれています。
主食では、白米より玄米の方がGI値は低く、野菜、きのこ、海藻類は比較的GI値の低い食品です。また、ゆっくりよく噛んで食べたり食物繊維を多く摂ると、血糖値の上昇がゆるやかになります。
食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があり、血糖値の上昇をゆるやかにする作用があるのは水溶性食物繊維であり、ごぼうや納豆、切干大根などに多く含まれています。
まとめ
糖尿病患者の方の感染症予防の基本は、できるだけ健康的な生活を維持し、ふだんから細菌類に対する抵抗力をつけておくことです。
からだをよく動かすこと。
運動により血流がよくなると、細胞の修復機能が高まり、抵抗力が強くなります。
食生活については、摂取カロリー量を守ることはもちろんですが、
栄養バランスにも気を配り、上記のように正しい食事を心掛けましょう!
そして、最も重要なのは血糖コントロール。
感染症のかかりやすさも、血糖値の高さと、血糖値が高かった期間の長さに影響されます。
より良い血糖コントロールを続けることが、感染症予防に一番効果があります。
本コラムを読んで、糖尿病と免疫力の関係に興味が頂ければ幸いです。
読んで頂き、ありがとうございます。
浜松市(鴨江・葵東)、豊橋市にあるS-paceでは経験豊富なパーソナルトレーナーがおります。今回ご紹介した内容以外にも、もちろんトレーニングのことや食事指導など1人1人のお悩みに合わせた改善方法を導き出し、ご対応させていただきます。
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